イギリス流・ビンテージな夏の過ごし方。


こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

昨日の、英王室ロイヤルベイビー誕生の報道。
みなさんはご覧になりましたか?

英国民、そして世界中が喜びに沸く様子がTVに映し出され、
観ているこちらも、本当に幸せな気持ちになりますね。

一昨年のロイヤルウェディングと言い、自然体で飾らない二人の姿は、
同じ世代としてすごく共感が持てます!

そして何と言っても、キャサリン妃のファッションセンスには、いつも目を奪われます。
クラシカルで上品、且つカジュアルでおしゃれ。
才色兼備で、さすがですね^^

密かに注目していたママになって初めてのスタイルは、レトロテイストで可愛らしかったです!

お二人の服装からも分かり通り、イギリスにも夏到来~!
しかも今年は、30度前後が続く猛暑だとか・・・。

普通のイギリス人は、家にはもちろん車にもエアコンなどないので、
皆さん悲鳴をあげているようです・・・。汗

そういえば、私が前働いていたスクールでも、28度位で学校閉鎖していました!笑

さて、イギリスで夏と言えば、それは「ホリデー」以外の何者でもありません!
寝ても覚めても、話題と言えば「ホリデーにいつ行く? どこに行く? 誰と行く?・・・」など関心が高いです。

そんななかで、英国らしいビンテージでオシャレなホリデーの過ごし方を見つけたので、ご紹介♪


日本語で言うとトレイラーでしょうか・・・。
キャラバンで、思い思いの場所で過ごす夏の休暇です!

しかもこのキャラバンがビンテージ仕様で、ユニークなんです。


カラフルで、見ているだけでワクワク楽しくなってきます。

こういうのが好きな人は、イギリスでも大体オーガニック、オルタナティブ系の人たちです。
小物まで、きっちり統一感があります。


あ!このフォールディングチェアは、お店で販売しているものと一緒です。
フラワープリントが、サイケな70年代っぽくて好きです。

個人的には、この内装にめちゃくちゃ心を奪われました。
狭スペースでありながら、この完成度の高さ!
ファンタジーで遊びゴコロがあり、かつジプシーな無国籍感がカッコいいです。

私たちの気に入っているイギリス映画の一つ、
The Imaginarium of Doctor Parnassus」(邦題 Dr.パルナサスの鏡)の世界にも通ずるような・・・。
↑ ビンテージ好きな人は、楽しめると思います。

これらのキャラバンは、レンタルできる場所もあるようです。
普通の海外旅行に飽きたら、こんなのもいいですね!


現代版!アンティーク・ライティングデスクの素敵な使い方。


こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

連日暑い日々が続きますが、、みなさんお変わりありませんか?
学校も夏休みに入り、公園に面した我が家には朝から元気な子どもの声が聞こえてきますよ~!

さて、本日はお客様から頂いたお写真をご紹介したいと思います。

なかなか人気の高い、アンティークのライティングデスクをご購入頂きました奈良県のSさんより
ご協力頂きました。


レトロなライトが雰囲気ありますね~。
やっぱり脚のある家具は、お部屋に圧迫感を与えないのでいいですね。

そして、付属のアンティーク鍵で扉を開けますと、


中には、ノートPCがすっきりと収まっています!

最初、内部の棚を外して、PCモニターを収納することをご検討されていたSさん。
モニターのサイズが収まりきらないということで、一旦は見送りとなりましたが・・・

このデスクの繊細でオンリーワンなデザイン、理想的なサイズを気に入って下さり、
PCをノートタイプに変更されるということで、無事にお届けするに至りました^^

ご自身でDIYされ、電源供給までばっちり!使いやすさ満点のデスクにカスタマイズされたそうです!

長い間イギリスの家庭で、手紙や書き物をする場所として活躍してきた、このライティングデスク。

「書く」ということが少なくなった現代でも、「人と人をつなぐ」というお役目、ちゃんと果たしています!

うれしいですね!!

Sさん、ありがとうございました!


読むともっとスキになる!Ercol(アーコール)ファニチャーのおはなし。


こんにちは。ブリティッシュ・ビンテージプラス店長です。

梅雨も明け、暑い毎日が続きますね。まさしく溶けそうですね?。
以前、沖縄出身で名古屋在住の人が「名古屋のほうがずっと暑い!!」と言っていました。
このモワ?っと感の成せるわざでしょうか。
みなさんも、熱中症など気をつけてお過ごし下さいね。

さて、今日は国内でも根強い人気のErcol(アーコール)についての、ちょっと詳しいおはなし。

その背景や歴史をちょっと知っているだけで、すでにお持ちの方も、いつかは・・・!という方も、
Ercolがもっと愛しくなること間違いナシ!

アーコールの創設者は、実はイギリス人ではなかった!


アーコールを一代で築き上げた人物、Luciano Randolfo Ercolani(以下ルシアン)は、実はイタリア出身。
1888年にセントアンジェロというイタリアの小さな町で産まれ、10歳の時に両親、3人の兄弟とともにロンドンへ移住。

写真は、当時のロンドンの家具問屋界。
イタリア人である彼は、学校へ通うものの英語の習得にとても苦労したそう。
学校を卒業して最初の仕事は、メッセンジャーボーイ。

ブラスバンドの演奏員としても活動していた折に、たまたま専門学校の家具デザイン科学生募集の
貼り紙に出くわす。
大工の父の後押しもあり、「これだ!」と進む道を決めるルシアン18歳。

正真正銘、ルシアン初の家具デザイン画が、コレ!!
音楽家らしく、楽器などを収納するためのミュージックキャビネットをデザイン。


右から二人目が、アーコールの創設者ルシアン アーコラーニ。
男ばかりの4人兄弟。

後にG-planやパーカーノール社の創設者となる人物らに誘われ、High Wycombeという
当時のイギリスにおいて家具製造の中心であった場所へ移り住み、下積み生活を始める。


10年の下積みを終えた1920年、32歳の時に独立。
これこそが、わたしたちの愛する「Ercol」誕生の時!

しかしその後、世界大戦勃発。
アーコールも政府の依頼で軍用テントのペグなどを製作する。

戦後の物不足のなかで、人々は急速に生活を立て直す必要があった。
アーコールの丈夫で質の良い家具は重宝され、事業は急激に大きく成長していった。


1945年、戦争から戻ってきたルシアンの息子二人(写真の左、中央)も、アーコールの
中心的存在として働き始める。


その後、現在でも私たちが見ることのできる、様々なシリーズの家具を製作する。


1970年代のHigh Wycombeの写真。
線路を境にして右側がアーコールの工場。左側がG-planの工場。
現在私たちが扱う数多くの逸品が、ここから生まれた!

一線を退いた後も、1976年に78歳で他界するまで、精力的にアーコールのために
活動し続けたルシアン。
移民としてイタリアからやってきた小さな少年が、50年後にはイギリスを代表する家具メーカーのトップになっているとは、誰が想像しただろう。

その素晴らしき生涯は、亡くなる1年前に本人が書き上げた、自伝という形で残されている。

ルシアンの創設したErcolは、その息子に、そして孫に受け継がれ、工場を移転した今でも
人々に愛される家具を作り続けている。

まさしく、老舗中の老舗。
現在では、当時のデザインの復刻版も販売されているけれど、やっぱり私たちがスキなのは
当時のオリジナル。
どんなお宅で、どんな歴史を刻んできたのかな・・と思いを巡らせることが、また楽しみでもあるし、
この空気感や存在感は、THEビンテージだからこそ。

総無垢でありながらも、繊細なラインでナチュラルで軽やかなデザインを実現。
100年近くたった今でも色あせない輝きは、普遍的な魅力を放っている。

 

構造面でも工夫が盛り込まれ、手直しを加えながら、何世代にも渡って使用できるような造りになっている。
きっと家具界の伝説といっても、過言ではないんだろう。


家具を愛し続けたルシアンへ思いを馳せながら、アナタもビンテージアーコールと暮らしてみませんか?
豊かでやさしい時間が待っていますよ。

 

 

 

店長より