教科書にはのっていない!使えるイギリス英語③メンタル編


こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

明日は12月1日。

ポール店長が、ここ数ヶ月心待ちにしていた日がとうとうやってきます!

というのは、明日公開になる「007 スカイフォール」の話。

ボンド役は、前回に続きイギリスを代表する渋い男ダニエル・クレイグ。
ロンドンオリンピックの開会式で、エリザベス女王のエスコート役としても抜擢された彼が、
今度はどんなジェームズ・ボンドを見せてくれるのか、私も結構楽しみにしていました。

アデルの歌う主題歌も、またヘビーでカッコいいですね。
あのメロディーが頭から離れません。

ところで、ジェームズボンドの名言と言えば、

「Bond , James Bond」

ボンドが自分の名前を名乗る時に、全作品で繰りかえし使われてきた台詞ですね。

普通は自己紹介は「My name is~」もしくは「I am ~」と私たちは学校で習ってきましたが、
実際の会話の中では、自己紹介に限らず省略して話すことは意外と多いです。
また必要なことが伝われば、文法などには深くこだわらずに話してしまった方が、
結果タイムリーに会話が進む、ということもあります。

例えば、誰かに「What did you buy at the shop?」(お店で何買ったの?)
と聞かれたとしたら、
buyの過去形は・・・なんて考えてると会話に乗り遅れてしまうので、
「A bag」でも「Books」でも何でもいいのですが、相手が一番興味を持って知りたがっていることを
さっさと答えてしまった方が、「どんなバッグ?見せて」と会話が広がります。
逆に文法が完璧でも話に中身が無かったら、イギリス人は日本人が驚くほどあからさまに
退屈だという空気を醸し出します!(恐)

私が今まで見てきたなかでも、日本人ほど英語に対して苦手意識を持って萎縮している
国民はいないと思います。
韓国人でも中国人でも、理解しないほうがおかしいとでも言いたげな強気な態度で、
堂々とブロークンイングリッシュを話しています。

きっと私たちに足りないのは、語彙や美しい発音なんかではなく、この意気込みなんだと思います。

私が初めて生きた英語のなかに入って行ったのは、20歳のときでした。
今でこそ英語は怖くないと言えますが、ここまでの道は決して楽な道ではなく、
悩んで、恥をかいて、挫折して、自己嫌悪して、時に泣いてのイバラの道でした。
そして、この道はまだ先に続いています。

そんな中で感じたこと。

出来ない自分を責めるのではなく、日本語以外の言葉が少しでも話せる自分って
なんて凄いんだろう!」と思うだけでも、全然気持ちが違ってきます。
しかも私たちは読み書きも出来るのですから、実際かなりレベルは高いんですよ。

現に第二外国語の使えるイギリス人は・・・今まで会ったこと、ほぼゼロです!

控えめで謙虚な自分は国内限定にして、

「日本語の話せないアナタのために、英語で話してあげているのよ」

で、向き合ってみませんか?

なんか気分いいですね!


秋にかこまれて・・・


こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

11月も残りわずか。
東海地方も、いよいよ本格的に寒くなってきました。

今年は本格的な紅葉狩りへは行けなかった私たちですが、
先週末のイベント出店で向かった岐阜県瑞浪市では、
暖かな秋の日差しのなか、一日屋外で気持ちの良い時間を過ごすことができました。


人出は少なめでしたが、フォルクスワーゲンや国産車のクラッシックカーが何台も集まり、
レトロ感たっぷりな雰囲気の中、我がブリティッシュビンテージ+も
たくさんの英国ビンテージをお披露目しました。

 


もともと古いものが好きな人たちが集まっているので自然と話もはずみ、初めて目にする
イギリスビンテージに、色々な声を聞かせてくれました。

地元の人たちがほとんどなので、「今度お店見に行きます!」と言ってくださる方も多かったのですが、
倉庫Shopとしての営業なので、お電話で確認してから来て下さいね~と付け足していました。

いずれは週末だけや月に何日か決めた日に、倉庫を開放する形にするといいのかな・・・
ということも少し思いました。

いずれにしても、お客さんの反応を直に感じられるイベントは、やっぱり有意義だなと思いました。

子どもの笑顔があふれ、柴犬が走り回り、それぞれが自然のなかでスローに秋の一日を楽しんでいて、
なんだかそこにいるだけで癒されるような、そんな一日でした。

オーガナイザーのブールバードさん、ありがとうございました!


ノー残業デイに思う。


こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

11月も終わりに差し掛かり、今年も残すところわずかですね。
仕事にプライベートに忙しくなるこの時期ですが、本日愛知県は県内一斉に「ノー残業デイ」だそうです。

つまり、さぁ皆さん今日は残業しないで定時に帰りましょう!と、県が企業やサラリーマンの方々に
呼びかける活動で、先ほど見たニュースでも駅でチラシを配る市の職員の姿が映っていました。

それを観ていたら、イギリスで働いていた時のことを思い出しました。

日本人にとっては完全に普通というか、もはや当たり前という感さえする「残業」ですが、
イギリスでも残業は・・・

あります!

でも、日本にあってイギリスにないのは、

「報酬の伴わない残業」です。

生きるために働いているイギリス人は、自分の時間をとても大切にします。

会社などの都合で仕方なく残って仕事をすることもありますが、その分はきっちり
労働時間として支払われるか、支払われなければその分の時間を別の日に回収します。
それが例え15分だったとしても。

もしイギリスで、日本と同じように夜遅くまで残って仕事をしていても、休日出勤していても、
誰も日本のように褒めてはくれません。「ハードワーカー」とは呼ばれるかもしれませんが
そこに尊敬の意はなく、自分がやりたいからやっているというふうに解釈されます。

日本人は労働時間が長い割には、法律で週35時間労働が定められているフランスなどの
ヨーロッパ諸国に比べて、生産性が高くないということが指摘されています。

昔からの慣習を見直して、無駄をカットして効率化を図ることがきっと必要なんでしょうが、
日本の未だ年功序列的な社会ではなかなか難しいのでしょう。

ノー残業デイの今日。

本物のワーク&ライフバランスが実現され、家族と過ごす時間、自分の楽しみの時間などの、
家時間が充実した理想的な社会に日本が早く追いつくことを夢見ながら
よくイギリスで聞いていて、好きだった言葉の一つを改めて思い出しました。

「仕事の代わりはあるけれど、家族の代わりはない」


みなさん、本当に大切なものはなんですか?