ワクワクするものに囲まれて・・・


こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

9月に入り、倉庫前の田んぼの稲穂も わさわさと豊かな実りをみせています。
秋ですね?。

今週はうれしい晴天続き。

真っ赤に燃える夕日や、見事なお月様。
今年は雷がとても多いので、時には夜空に走る稲妻を眺め、
自然からパワーをたくさんもらい、秋に向けて心をシフトしています。

今月に入り、倉庫では長年愛用してきた
オリンパスの一眼レフカメラが故障という非常事態が発生していました。

イギリスにいた時から愛用していたもので、私の初めての本格的なカメラです。
インドのガンジス川へも一緒に旅した相棒です。

なんとなく騙し騙し使っていましたが、日々の商品撮影が仕事のネットショップ。
そろそろ限界・・・

ということで、新しいカメラを探し始めたのですが
機能はもちろん、デザイン、メーカー、価格、持った感じや重さ、シャッター音・・・

こんなに情報が氾濫している世の中です。
比べれば比べるほど、口コミを読めば読むほど、知識が増えれば増えるほど
どれにしたらよいのか分からなくなるという、悪循環の堂々巡りを三周ほどした結果。

最終的には、

初めて見た時に、直感的に気に入ったキャノン機を購入するに至りました。

決め手となったのは、以前耳にした断捨離にまつわるこんな話です。

「物を取捨選択する時は、それを手にしたときに自分の心がわくわくするかしないかという気持ちを
大切にすると、本当に自分の好きな物、心地良いものだけに囲まれて楽しく豊かに暮らすことができる。」

今身の回りにあるものを、その観点ですべて整理できるほどの覚悟はまだありませんが
少なくともこれから手に入れるものに関しては、そんな風に一つ一つを大切に選んでいきたい思います。

私たちの扱っているビンテージ家具でもきっと同じなんだと思います。

もっと安い家具、もっと便利な家具は探せばたくさんあるけれど・・・
でも、もっとわくわくする家具は??

当店をご利用してくださっている皆さんは、
わくわくするものに囲まれて暮らすことの心地よさを、ちゃんと知っているからなんだなぁ?と
そんな暮らしのお手伝いができることを改めてうれしく思います。

さて、そんな思いで今回選んだカメラ。
カメラらしくない真っ白のカメラ。

モチベーションは最高です。


住宅展示場へ納品へ行きました。


こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

ますます暑さに拍車のかかる日々ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
毎週木曜日は定休日としてしている私たちですが、昨日はお休みを返上して納品に行ってきました。

行き先は、名古屋市港区の住宅展示場!

いつもお世話になっている個性派住宅建設会社「パパママハウス」さんが、来月オープンされるモデルハウスです。

「Only one & Art」をテーマに、日頃から素敵なお宅をたくさん施工しているパパママさん。
実際のおうちを拝見するのは、初めてでしたが・・・。

イメージしていた通り、外観を見ただけでワクワクするような個性あふれる素晴らしいハウスでした。




今回お届けしたJentique製チークサイドボード。
玄関横という一等地に、あつらえたようにピッタリと収まりました。
さすがは家のプロ。鋭い審美眼!!


サイドボードの絶妙な高さを利用して、訪問されたお客様がパンフレットを手にとったり、
アンケートを記入したりする場所として使われるそうです。

こんな素敵な空間に私たちの家具を選んでもらえたなんて・・・。
とても誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
パパママハウスさん、ありがとうございます!

新しい命をふきこんでもらったサイドボード!
なんだか嬉しそう^^

玄関の顔として、これからしっかりお客様をお迎えしてくださいね!



(参考)
株式会社パパママハウス
https://www.papamamahouse.com

中京テレビハウジング みなと展示場
https://www.35s.co.jp/sumaiclub/minato


ちょっとセンチメンタルなお話。


こんにちは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

さて、今日はちょっとセンチメンタルなお話をひとつ。

最近、オンラインショップに同じようなアンティークラダーが2脚アップされたのですが、
みなさんご覧になりましたか?

側面に残る英文字が魅力で、しっかり使い込まれた風合いが素敵なアイテムです。


普通だとそれで終わってしまうんですよね。

ポール店長の口から、あるストーリーを聞くまでは・・・。

2脚のはしごの側面にうっすらと残る文字。
よく見ると 「A R Blick & Son」 と 書かれていますが、
これはイギリスにおいて、昔ながらの商売の名前の付け方に由来しています。

「A R」 の意味は、Andrew Richard (アンドリュー リチャード)のような名前の頭文字。
「 Blick 」は苗字。「& Son」 はもちろん「その息子」ですね。

このことから、A R Blickという人が創立し、その息子たちが跡を引き継いだ商売だということが
分かるのです。

同じように、当店で扱っている砂糖を輸送していた麻袋や、野菜の輸送に使われていた木箱などにも、
その商売を担っていた人の名前が記されていて、とても興味深いです。


今回のはしごは、2脚ともポール店長が地元でなじみの古道具屋でたまたま見つけた代物です。
そこの白髪のご主人の話では、A R Blick & Son は地元ではかなり有名なビルダーだったそう。

A R Blick & Sonの建てたストーンハウス郵便局 1930年代
「ほら、そこの角のポストオフィスも1930年代に彼らが建てたんだよ。
この地域のほとんどの石造りの家もおそらくそうじゃないかな。
なんせ100年以上続いてきた老舗ビルダーだからね。」

「でもね、そこももう跡継ぎがいないんだってさ・・・。」
「だから、この年季の入ったはしごがここにあるって訳さ。」

不況。後継ぎ不足。
どこの国でも、きれい事だけでは解決しない沢山の社会問題が存在することは確かです。

ただ、そんな背景を知ると・・・。

この2脚のハシゴを、単なる商品としての「アンティークラダー」としては見られない
この仕事に従事する者としての、大きな責任のようなものを感じずにはいられないのです。

現在のストーンハウス郵便局。変わらない姿で住民の生活を支えています。

ストーンハウスという名の通り、この地域には昔からそこで採れる石を材料として家が作られてきました。