イギリス人と紅茶の、切っても切れないカンケイ


こんばんは。
イギリス人店長による■英国ヴィンテージ家具&アンティークのセレクトショップ■
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

10月も下旬に入り、日が落ちるとずいぶん寒さを感じるようになってきましたね。
そろそろあったか~い飲み物が恋しくなりますね。

さて、温かい飲み物というと、イギリスではもちろん紅茶!

みなさん、イギリス人は一日に何杯くらいの紅茶を飲むと思いますか?

2杯?3杯?

いえいえ、平均的なイギリス人は一日6~8杯ほどの紅茶を飲んでいるんです。

数え方としては、
1 朝起きたとき、2 10時の休憩、 3 ランチ休憩、 4 3時の休憩、 5 家に着いた時
6 夕飯のあと、 7 テレビを見ながら、 8 寝る前にしめの一杯

といった感じです。
これに、友達の家へ寄ったりした日には、さらにもう1,2杯飲むことになります。

しかも、お上品にティーカップで・・・なんて人ははっきり言って見た事ありません。
もちろんティーリーフなんてものも、家に置いてある人はほとんどいないんじゃないでしょうか。

ティーバッグを直にマグカップに入れて、お湯をなみなみと注いで頂いています。
ティーバッグも、日本みたいに丁寧に個包装されておらず、
糸がついていたらまだいい方で、大抵は大きなはこにそのまま放り込まれています。

飲み方としては、必ずミルクティーです。
ポール店長は、小学生の時に学校で中国茶の試飲体験をして、
「ミルクを入れないで飲むティーがあるなんて!」と衝撃を受けたそうです。

そのミルクティーにビスケットを浸しながらちびちび食べて、飲んで・・・とするのが、
かの有名な紳士淑女の国イギリスです。(笑)

我が家でも、紅茶だけはイギリスのものを欠かしていません。
様々なメーカーが紅茶を販売しているのですが、私たちが一番好きなブランドは「ヨークシャティー」です。
これはアマゾンなんかでも今は買えるようですが、しっかり濃くでて、ミルクの量がバッチリだと本当に美味しいです。

イギリス人は、ティーバッグで大雑把に飲んでいる割には、淹れ方には結構うるさいです。
濃い目、薄め、砂糖いくつ?等を客人に細かく尋ねることが多いです。
実際、イギリス英語で「It’s not my cup of tea」という言い回しがあり、
「私の紅茶ではない」=「ちょっと私の好みではない」
という意味合いで、映画や趣味の話をしている時によく使われます。

さて、イギリスには、そんなふうに常に紅茶を飲んでいるイギリス人が重宝している家具があります。
当店でも取り扱っているネストテーブルです。


ネストとは「巣」という意味で、サイズの違うテーブル3つがセットになっていて
大きな「巣」の中にすっぽり収納できるというデザインです。

ポール店長の父親の家に行くと、リビングにはテーブルが置いていないので、いつもそれぞれの座っている
ソファの横にネストテーブルを一台ずつ置いてくれます。
そこに温かい紅茶とビスケットを出してくれるのです。
ふかふかのソファに包まれて、手の伸ばすとそこには湯気のたつミルクティー。

冬が長くてさむ~いイギリスでは、これに勝るものナシです!

オンラインショップでは、様々なデザインのネストテーブルを取り揃えています!


Welcome to British Vintage + !!


こんばんは!
英国ヴィンテージ家具、アンティークのセレクトショップ
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

今日は、初めて私たちの倉庫ショップにお客様がいらっしゃいました!
しかもとってもご近所で、驚きました。
というのも、普段はやっぱり東京、大阪といった都市圏のお客様と関わらせて頂くことが多いので、
私たちの扱う商品は名古屋や東海地方ではあまり知名度や人気がないかと思っていたからです。

オンラインショップの特性上、通常はメールで全てが完結しています。
そのため、時にショップからの一方的なコミュニケーションになってしまうこともあり、
どんな用途で使われるのかな・・・どんなお住まいでどんな家族構成なのかな・・・という
純粋な興味関心はもとより、無事に届いているかな、気に入って頂けているかな・・・といった
商品へのお客様の反応も、毎回感じることはなかなか難しいです。

それなので、今日のように実際にお客様が来て下さって、色々なお話をさせてもらえるのは
とても新鮮で楽しく、また勉強になりました!

本日のお客様はお目が高く、ネイサンのサイドボードをご購入いただきました。
普段、HP用に分かりやすい商品説明を!と奮闘しているので、ご自身で実際に触って、
確かめて頂けることは、ショップ側としてもとても有難いです。

逆に、オンラインショップだからこその面白さを感じることも、沢山あります。
先週、同じ日に北海道と福岡への商品発送があったのですが、自分が行ったこともない
日本の様々な場所へ、自分の足跡が残るようで、なんだか世界の広がりを感じます。
地域差に関係なく、誰にでも買い物の自由があるのも、オンラインショップならではですよね。

モノを介して人と人がつながっていくというプロセス、何十年も何百年も変わらない人の営み。
形は変わっても、大切なことはきっと変わっていないんだろうな、と改めて感じるそんな一日でした。


英国家具デザイン界の巨匠ロビン・デイ


こんばんは。
英国ヴィンテージ家具、アンティークのセレクトショップ
ブリティッシュビンテージプラスのMisakiです。

ずいぶんと涼しくなって来ましたね。
熱いお風呂にゆっくりつかる瞬間、日本人でよかったぁ!と至福を感じますね~。

さて、今日は英国デザインについて。

イギリスに住んでいた頃、家具だけでなく建築物やサイン、スーパーのパッケージなど色々なものに
深く影響を受けました。
何気ないものでも、やっぱりどこか色使いやロゴ、デザインが冴えているんですよね。

それもそのはず、イギリスでは例えば公共の場で使われる物にもちゃんとしたデザイナーを起用して
いるんです。

その一つの良い例が、イギリスで最も成功を収めた家具デザイナーのロビンデイです。

ロビンデイは、「英国のイームズ」とも称される偉大なデザイナーであるにも関わらず、
そのデザインは、公立の学校や地域の公民館、はたまたロンドンの地下鉄でも見ることができるのです。

このベンチは彼がデザインしたものです。
日本だったら、JRの駅のベンチがカリモク!とでもいった感じでしょうか。
なんとも贅沢ですね。

2010年に亡くなるまで精力的に活動を続け、そのキャリアは日本でも良く知られているErcolアーコールやHabitatハビタの家具デザインへも及びます。

当店では、そんなロビンデイの1960年代ビンテージアームチェアをストックしています。
トレンドに左右されない、シンプルで実用的ななデザイン。

生前、「デザインは人々をより幸福にするための物でなくてはならない」、と言っていた彼の言葉を
思い浮かべながら座ると、なんだかとても感慨深いものがあります。

当店のロビンデイチェア在庫については、こちらをご覧ください。

ロビンデイの生い立ちについて

1915年イギリス有数の家具産地ハイ・ウィッコム生まれ。
1939年ロイヤルカレッジ・オブ・アート・ロンドン卒業。
1942年、テキスタイル・デザイナーのルシアンと結婚。
1948年妻と共同でデザイン事務所を設立。
     グラフィックデザイン、インダストリアルデザインを手がける。
     同年ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art=MoMA)で開催された
     「ローコスト家具デザインコンペ」で『ローコスト・ストレージ・ユニット』が大賞を受賞する。
1963年 デザインした『ポリプロップス』は1400万脚を売る大ヒットとなる。
1974年~1980年 ロンドン家具スクール(London School of Furniture)を主宰。
2010年 享年95歳

      英国の戦後の家具デザイン界に斬新なデザインと素材で新風を吹き込み、
      モダンデザインをイギリスの大衆に広めるという功績を残した。