Nathan circles sideboard
見るたびに、感嘆させられます。
こいつには。
丸の部分の内側と外側。
木目が違うんです。
外側の部分、4枚の板が使われているんです。
丸、サークル。
これ、かなり難易度が高いんです。
だから、ただ丸にしたのとは、訳が違うんです。
技術力が凝縮されております。
すごく、分かりづらいし、説明しないと分からないのですけれども。
しかし、説明はいらないのです。(してしまいましたが)
大事なのは、その技術力をもって、どんな表現をするのか。
だから、技術云々は、職人は語らないのであります。
語らないのが職人であります。
出来上がったものを見てもらえれば良いんです。分かるんです。
しかしこれ。
なぜ、円が3つなのでしょうか???
2つでもなく、4つでもなく。
そして、アシンメトリーなデザインで、左に3つなのか。
真ん中に引出しで、両脇に円が2つずつなどもあったはずです。
モンドリアンの絵画のようでもあります。
3つの円は多くの精神的な意味を持つことが多いようです。
精神、肉体、魂。
三位一体。
カルマ、ダルマ、輪廻。
過去、現在、未来。
月、地球、太陽。
どれも当てはまりそうです。
あなたは3つ並んだ円からどんなことを想像しますか?
追伸
重源上人とは、東大寺南大門を作った人物です。
重源上人は、技術的な革新をもたらしております。
きっと、重源上人もこのサイドボードには、ビックリするでしょう。
■メンテナンスとケア
クリーニング後、オイルメンテナンスをしました。
普段のケアは乾拭きにて。
半年に一度、あるいは汚れが気になった際に、HOWARD PRODUCTS社のオレンジオイルを使用すると良いです。
汚れが気になった際には、水拭きではなくオイルで汚れを落とす。
塗装され量産された家具とのケアの違いは、ただそれだけです。
古い綿100%のハンカチやTシャツの切れ端に、オイルをしみこませて磨く。
塗装は残っていますので、塗装を保護する目的です。
塗装というのは乾燥すると、お肌と同じように剥がれてきます。
オイル磨きは2~3分で終わります。その後、すぐに乾拭きしても良し。数時間おいて馴染ませてもよしです。
50年以上経過してもなお問題なし。
経年変化をさらに楽しめます。
職人の魂が入っていて、タフにできています。
■製造:1960~70年代 推定
■生産国:イギリス
■ブランド:ネイサン
■サイズ(cm):幅183/奥行45/高78
【当店の商品は全てヴィンテージ品】
多少のキズ(僕はそれをアジと呼んでいます)は、どの商品にも必ずあります。
それは、50年経過しないと表現できないもの。
それが、ヴィンテージを求める理由。
状態に関しては、写真をたくさん載せていますので、そちらをご確認くださいね。
ご不明点はお気軽にご相談ください。
配送料↓:配送ランク=家財便E
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