なんかいいを集めた当店のヴィンテージ家具は
MADE in UK で
1960年代 
英国職人魂 が入っています
(価格はゾロ目です)
こっちのヴィンテージ
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英国ヴィンテージ家具デザイナー

巨匠 ロバート・ヘリテージ Robert Heritage 

デザイナー ロバートヘリテージ1
ロバート・ヘリテージRobert Heritageは、イギリス・バーミンガムにて1927年に産声を上げます。
20世紀を代表する英国のデザイナーの一人です。

戦後日本を代表する家具デザイナーは誰かなぁと。
剣持勇、柳宗理、渡辺力、長大作、内田繁。

剣持勇はジャパニーズモダンを提唱します。
ロバート・ヘリテージRobert Heritageはブリティッシュ・モダンです。

柳宗理は父である柳宗悦は民芸運動の創始者です。
柳宗悦は「用の美」「無名の美」を提唱しました。
「用の美」とは民衆の工芸品に美を見出す、「無名の美」とは無名の職人による作品にこそ真の美があるという考えです。
この考えは、英国アーツアンドクラフツ運動の創始者であるウィリアム・モリスの影響があったとされます。
ロバート・ヘリテージRobert Heritageが学んだロンドン王立芸術大学の起源は、ウィリアム・モリスが活躍した時期と同時期であり、手工芸の復興と質の高いデザインの必要性が謳われていた時代です。

ウィリアム・モリス→柳宗悦→柳宗理
ウィリアム・モリス→王立芸術大学→ロバート・ヘリテージRobert Heritage
と共通の起源が見られるかなぁと。

と、ロバート・ヘリテージRobert Heritageは英国において、こんな感じです。
柳宗理や剣持勇が英国においては、ほぼ無名なように、皆さんもロバート・ヘリテージRobert Heritageをあまり知らないわけです。

ロバート・ヘリテージRobert Heritageはバーミンガムで美術を学んだ後、1948年から1952年にかけてロンドンの王立芸術大学(Royal College of Art)で学びます。
1953年には自身のスタジオを設立し、英国および海外の企業向けに家具や照明のデザインを手掛けました。
このあたりは、内田繁のようですね。
特に照明デザインに注力し、Concord Lighting Limited社のためにデザインしたスポットライトは広く模倣され、家庭用としても国際的に普及しました。 

彼の代表的な作品には、Race Furniture社のためにデザインした「QE2アルミニウムチェア」があり、これは1969年に工業デザイン協議会賞を受賞しています。
また、1973年にはConcord社のために「Pan Parabolicランプ」をデザインし、1979年にはロジャー・ウェッブと共同で高さを7段階に調節可能なテーブル「Subeybaja」をデザインしました。 

さらに、彼は、家具メーカーであるアーキシャイン「Archi Shine」のために数々の作品を手掛け、ロンドンの高級家具店「ヒールズ(Heal's)」で取り扱われていました。
そのデザインは、美しいフォルムと実用性を兼ね備え、モダンデザインの象徴として高く評価されています。

※ヒールズHeal'sとは
1810年創業のロンドンを代表する高級家具店。英国のクラフトマンシップを大切にし、数々の著名なデザイナーやブランドとコラボレーションを行い、高品質な家具を提供しています。
ヒールズHeal'sは、特にミッドセンチュリー期のモダンデザインの発信地として知られています。

当時のロンドンにおけるヒールズHeal'sの知名度、ブランド力は抜群であります。
そこで、取り扱われることが一つのステータスみたいな。
イケてる家具屋って感じ。
昔のhhstyle的な??

教育者としても活躍し、ロンドンの王立芸術大学で家具デザインの講師を務めました。
彼の革新的なデザインと教育への貢献により、デザイン協議会史上最も多くの賞を受賞したデザイナーとして知られています。 

英国のグロピウス(バウハウス)みたいな感じ?


デザイナー ロバートヘリテージ2
デザインしたメーカーと主な作品

1. ビーバーアンドタプレイBeaver & Tapley Ltd
1920年代設立の英国の家具メーカー。
1960年代以降、ロバート・ヘリテージRobert Heritageを起用し、モジュール式家具や壁掛け式収納家具で高い評価を得ました。

Tapley SL シリーズ (1961年)
壁掛け式のモジュール家具で、自由な組み合わせと配置が可能な革新的デザイン。

Tapley 33 シリーズ (1975年)
SLシリーズを改良した製品で、調整可能な固定装置を備え、柔軟なレイアウトが可能。

ライティングビューロー
プルダウン式扉を備えた実用的なデザインのビューロー。
名作です。当店でも取り扱いあります。
ロバートヘリテージデザインのヴィンテージビュロー

ガラスキャビネット
ディスプレイ用に適したガラス扉付きキャビネット。
名作です。当店でも取り扱いあります。
ビーバーアンドタプレイのヴィンテージブックケース

英国ヴィンテージ家具においては、
ビーバーアンドタプレイBeaver & Tapleyのブックケース、ビュロー。
これは名作であります。
ブックケースと言えばビーバーアンドタプレイBeaver & Tapley。
とまで言われるほどに。
アップルのiPhoneがソフトバンクを成長させたように、ブックケースに代表される薄型家具がビーバーアンドタプレイBeaver & Tapleyを成長させました。

2. Race Furniture
QE2 アルミニウムチェア (1969年)
クイーンエリザベス2世号用に設計された椅子で、軽量かつ耐久性に優れたデザイン。

3. Concord Lighting Limited
Pan Parabolic ランプ (1973年)
技術的に革新的な照明器具で、家庭用・商業用で高い普及率を誇る。

4. アーキシャインArchie Shine
Hamilton サイドボード
高級家具として評価されるチーク材やローズウッド材を使用したサイドボード。
超のつく名作です。
ヴィンテージ家具以上の価値があります。これには。
Archi Shine Hamilton sideboard designed by Robert Heritage for Heal's
仕入れはほぼ不可能クラスです。
もちろん、当店では取り扱いあります。

5. その他
Subeybaja テーブル (1979年、ロジャー・ウェッブと共同制作)
高さを7段階に調節可能な多用途テーブル。

まだまだ私も未知の領域が多いロバート・ヘリテージRobert Heritage。
今後も深堀していきたいと思います。
そのうち、ロバート・ヘリテージRobert Heritage展なるもの、開催したいですね。

名匠 リチャード・ホーンビー Richard Hornby

デザイナ リチャードホーンビー 1


リチャード・ホーンビーRichard Hornbyについて

またもや謎の人物像。

でも、この表に出てこない姿勢が、英国ヴィンテージ家具メーカーあるいは職人たちにとっては、良かったのかもしれません。
俺だ俺だ俺だ!
みたいな人だと、職人からの反発がすごそうですから。
職人の技術あってこその英国家具ですから。

しかしながら、英国ヴィンテージ家具市場においては、下記のコレボした家具ブランドではなく、リチャード・ホーンビーRichard Hornbyがデザインした家具、として市場に出回っております。
それくらい、知名度があり、デザインが浸透しています。

あぁ、あれはリチャード・ホーンビーRichard Hornbyだねと。
見てわかれば、英国ヴィンテージ家具通を名乗ってよし!です。

リチャード・ホーンビーRichard Hornbyは1960年代に活躍した英国の家具デザイナーで、北欧スタイルに影響を受けながら、シンプルかつ洗練された独自のデザインを特徴としています。
彼の作品は高品質な素材(特にアフロモシアやチーク材)を使用し、機能性と美しさの融合を追求しています。

なぜか、英国家具デザイナーたち、アフロモシア(アフリカンチーク)、使いたがりが多い。
チークよりも、硬く重いです。
アフロモシアは現在絶滅危惧植物になっております。
当時、大量伐採したのでしょう。。


主なコラボメーカー
◆ヤンガー(Younger Ltd)
1950〜70年代の英国で、北欧スタイルの流行を牽引した家具メーカー。
高品質な少量生産を方針とし、ホーンビーが設計したサイドボードなどを製造。
ヤンガーにはジョンハーバートというデザイナーがいたのですが、リチャード・ホーンビー Richard Hornbyもやっているのですね。
喧嘩しなかったのかな。
リチャード・ホーンビーRichard Hornbyは、ヤンガーでもアフロモシアを使っています。

◆ファイン・レディ・オブ・バンベリー(Fyne Ladye of Banbury)
無垢材を使用した高級家具メーカー。
ロンドンの高級家具店「ヒールズ(Heal's)」で取り扱われていました。
リチャード・ホーンビーRichard Hornbyは、同ブランドにサイドボードやセンターテーブルを中心としたデザインを提供しています。

※ヒールズHeal'sとは
1810年創業のロンドンを代表する高級家具店。英国のクラフトマンシップを大切にし、数々の著名なデザイナーやブランドとコラボレーションを行い、高品質な家具を提供しています。
ヒールズHeal'sは、特にミッドセンチュリー期のモダンデザインの発信地として知られています。

当時のロンドンにおけるヒールズHeal'sの知名度、ブランド力は抜群であります。
そこで、取り扱われることが一つのステータスみたいな。
イケてる家具屋って感じ。
昔のhhstyle的な??

ヒールズHeal'sで販売されていた家具もRichard Hornby for Heal'sみたいな感じで、ヴィンテージ家具市場では出回っております。


デザイナ リチャードホーンビー 2
リチャード・ホーンビーがデザインした代表的な家具

**サイドボード**  
ヤンガー社製のサイドボードで、アフリカンチークの美しい木目とシンプルなデザインが特徴です。 

**センターテーブル**  
ファイン・レディ社製のセンターテーブルで、直線と曲線を組み合わせた上質なデザインが印象的です。 

**マガジンラック**  
1960年代にデザインされたヴィンテージのマガジンラックで、シンプルながら機能的なデザインが魅力です。 

**ダイニングチェア**  
ファイン・レディ社製のチーク材とベルベットを使用したダイニングチェアで、1960年代の作品です。 

これらの作品は、彼のデザイン哲学と英国ミッドセンチュリーの美学を反映しています。 

謎多き人物、リチャード・ホーンビーRichard Hornbyでした。

北欧 イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsen

デザイナー イプ・コフォード・ラーセン 1

インタビュー:北欧のデザイナー イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsen氏(インタビュアー:ブリビ君)

B:こんにちわ、イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさん。
  まずは、ご出身を教えてください。

I:1921年、デンマークはコペンハーゲン近郊にて生まれです
  その後、デンマーク王立アカデミーで学びました。

B:なるほど。
  その時期ですと、デンマーク近代家具デザインの父と呼ばれれる
  コーア・クリント(Kaare Klint)が家具科の初代教授でしたね。
  イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんも学ばれました?

I:その通り!
  あの学校では、色々学んだよ。
  非常に良い時代だった。
  その後、1950年代前後に、デンマークデザインが開花したのは、
  あの学校の存在は大きいよ。
  もちろん、大変なこともあったけどね。
  ここでは言えないような。

B:ちなみにイプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんは、
  英国以外ですと、どの辺でデザインをされていましたか?

I:デンマークはもちろん、スウェーデン、アメリカあたりです。

B:なるほど。
  やはり世界的デザイナーですね。
  英国での仕事は、一部分なのですね。

I:そうだね。
  でも、ウィリアム・モリスが好きなので、思い入れのある国です。

B:ウィリアム・モリス!
  イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんのデザイン哲学
  みたいなものあります??

I:「素材を尊重し、人々の生活に溶け込む美しい家具を作る」だ。
  素材の声を聴かなければならない。
  デザインだけ考えたものは、使いにくい。
  日々の生活で違和感を放つものはだめだ。
  結果的に何が大事かというと、職人への尊敬、職人との連携なんだよ。
  僕なんかより、素材に関しては詳しいしね。

  UNKNOWNの文章用の画像 名もなき職人
B:↑この方ですね。
  好きな素材とかあります?

I:やっぱりチークかな。ローズウッドも好きだね。

B:世界中で活躍されているじゃないですか。
  でも、日本での知名度はイマイチなんです。。。
  なぜでしょうか??

I:イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsen。
  読みにくいよね。
  覚えにくいよね。
  ラーセンだと、ラッセンみたいな感じだし。
  コフォードもちょっとね。
  イプとでも呼んでもらえればいいのかなぁ。
  いや、知っている人に知ってもらえれば。
  作品には、職人の魂も入っているし。

B:英国ですと、ジープランG-PLANとの共作が有名ですね。
  なぜジープランG-PLANだったのでしょうか?

I:声がかかったのが一番大きいのだけど。
  やっぱり職人が豊富だったこと、そして職人の幅もあった。
  玄人から、若手まで。
  若手の職人も、話していると面白いんだよ。
  自分なりに技術を解釈していて、それを今の技術で発展させようと。
  ちょうどチーク材をジープランG-PLANが使いだした時期だったのもある。
  チーク材の可能性を突き詰めたいというのもあったね。

B:なるほど。
  たしかに、イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんが
  ジープランG-PLANとの共作を生み出したのは、
  ジープランG-PLANがチーク材を使いだした時期ぐらいですね。
  イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんと
  ジープランG-PLANの共作であるいことを示す
  ゴールドスタンプはご自身でデザインされたのでしょうか?
  私、かなり好きです。あのスタンプ↓

木製ブラウンのウォールユニット、扉や棚板がある、真ん中はデスク、23041

I:もちろん、私がデザインしたよ。
  あくまで、私は脇役で、ジープランG-PLANの職人がメインだから
  自分の名前は小さくしたんだ。
  そして、下に。
  デザイナーとして上に君臨しているわけではなく、
  職人たちがメインで、彼らとの共作であることを表現したかったんだよ。

B:なるほど!
  ますます集めたくなりました。
  海外の知名度と同じくらい、日本での知名度を
  私が上げていきたいと思います!

I:いや、いいよ。今の感じで。
  それよりも、私の作品を通して、職人の技術を感じてもらいたいね。

注:事実に基づき、店長の妄想も含まれております。



イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんの経歴

受賞歴~~~~
 数々のデザインコンテストで賞を受賞。
 1948年の「Furniture Makers’ Guild」主催のコンペティションでの優勝。
 これがイプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんの転機になります。

デザインした家具~~~~

【エリザベスチェア】
 左上がエリザベスチェアです。
 コペンハーゲンを訪れたエリザベス王女とフィリップ王子が
 この椅子をペアで購入したことからエリザベスチェアという
 名称で親しまれています。
 英国とのつながりはこんなところにもあったのですね。

デザイナー イプ・コフォード・ラーセン 2

 【ペンギンチェア】 
 ↑写真左上
 代表作の一つで、曲線的な背もたれと細いスチール製の脚が特徴。

 【ソファ】
 ↑写真右上
 モジュール型や曲線的なデザインを取り入れた、
 リビングスペース向けのソファを多く手掛けました。
 ヴィンテージ家具市場では、ほぼ出物がありません。。

 【キャビネット・サイドボード】
 チークやローズウッドなどの木材を使用した収納家具。
 スライド式扉や引き出しを採用したシンプルで実用的なデザイン。
 四角い取っ手が印象的。

 【テーブル】
 ダイニングテーブル、サイドテーブル、コーヒーテーブルなど。
 多様な用途のテーブルをデザイン。
 デザインしていないものがないのではないかと思います。


 G-Plan以外にも多くのブランドやメーカーとコラボレーションを行い、世界中で彼の作品が製造されました。

デザイナー イプ・コフォード・ラーセン 3
1. Faarup Møbelfabrik(ファールプ・モーベルファブリック)
 デンマークの高級家具メーカーです。
 イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんは、
 特にサイドボードやキャビネットのデザインで知られています。


2. Christensen & Larsen(クリステンセン&ラーセン)
 デンマークの職人ブランドで、彼のラウンジチェアや
 ダイニングチェアを製造しました。
 先の代表作: 「エリザベスチェア(Elizabeth Chair)」は
 このメーカーからリリースされました。
 後に彼のアイコニックなデザインとして有名になりました。

3. Fröscher(フローシャー)
 ドイツの家具メーカーで、彼の作品が製造されました。
 主にモダンなオフィス家具やチェアが多い。
 オフィス家具もやっているんですね。


4. Selig(セリグ)
 アメリカの家具ブランドで、
 イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんのデザインを
 北米市場向けに製造しました。
 ラウンジチェアやソファが多く、
 北米で彼のデザインを普及させた重要なブランド。
 あったら仕入れてみたいですね。


5. Magnus Olesen(マグナス・オルセン)
 デンマークのメーカーです。
 イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんのデザインした
 チェアを多く製造しました。
 やっぱり椅子は基本であり、椅子こそが家具ですね。


6. France & Søn(フランス&サン)
 デンマークの著名な家具メーカーです。こちらも。
 ミッドセンチュリー期のスカンジナビア家具デザインを代表する存在。


 イプ・コフォード・ラーセン Ib Kofod-Larsenさんのヴィンテージ家具は
 かなりお高いです。
 上記理由から。
 当店では比較的、控えめにしておりますので、
 ぜひ、見てみてください。

ヤンガーYOUNGERのジョン・ハーバートJohn Herbert

デザイナー ジョンハーバート 1
ジョン・ハーバート(John Herbert)の経歴

ジョン・ハーバートは、1950年代から1960年代にかけて活躍したイギリスの家具デザイナーです。

謎多き人物です。
写真が残っておりません。

イギリスの家具メーカー・ヤンガー「A. Younger社」での活動で知られ、スカンジナビア風のサイドボードや高級家具のデザインで注目を集めました。
おそらく、インハウスデザイナー(企業内におけるデザイナー)だと推測されます。
日本だと何というか、日建設計の○○さんみたいな?

それにも関わらず、英国ヴィンテージ家具においては、かなりの知名度です。

英国ではしっかりとデザイナーの価値が認められていたのだと思います。
なにより、職人の技術を理解し、職人の気持ちを理解し、それらを最大限に生かしつつ、時代にとらわれないデザインをすることが命題でありました。
荒々しい気性の職人たちからそっぽを向かれたら、作りたいものも作れませんし、経営者を説得できなければ、世に商品を送り出すことができません。

彼のデザインは、当時の英国モダニズム家具の先駆けとして評価されています。

Younger社は当時、高級モダニズム家具の生産に特化しており、スカンジナビアスタイルを初期に採用したイギリスの会社のひとつでした。

しかし、後にはより英国らしいスタイルへと移行することで、他社との差別化を図りました。

---

デザイナー ジョンハーバート 2
ジョン・ハーバートの代表的なデザイン

**1. モーゼル(Moselle)ダイニングセット**  
1955年に発表された、Younger社初のチーク材を使用したダイニングセット。
スカンジナビアスタイルを明確に取り入れた革新的なデザインとして注目を集めました。
椅子がいいんす。
かなり早い時期から北欧スタイルを取り入れています。
感度が高い。

 **2. ヴォラニー(Volany)コレクション**  
1957年に発表されたチーク材のコレクションで、10年以上にわたり生産されました。
シンプルかつ洗練されたデザインが特徴で、当時の中流階級に広く受け入れられました。
↑のサイドボードなんかは、かなり重厚感があって、あと50年はかるくいけそうなものが多いです。
それぐらい品質がよい。
品質がよいということは、職人の技術を引き出すのがうまいのだと思います。
選手の能力を最大限引き出す監督的な。
エディ・ジョーンズ的な。

**3. サイドボードとダイニングテーブル(1960年)**  
1960年には、ハーバートのデザインしたサイドボードとダイニングテーブルが、家具職人ギルドから3つの賞を獲得しました。  
- 上のサイドボードはアフリカ産無垢材「アフロモシア」別名アフリカンチークを使用。
 これがまた、良いんですよね。  
- ↑の写真のテーブルはフォンセカFonsecaコレクション(1959年)に属し、サイドボードに合わせてアフロモシアで製作されました。
 このテーブルは店長一押しであります。

私の感覚では、ヤンガーYOUNGERのFonsecaフォンセカは、E.GOMME社のジープランG-PLANを超える品質を誇っております。
そして、デザインも抜群です。

 **4. トレド(Toledo)コレクション**  
1972年に発表されたアフリカンウォールナット材を使用したダイニングセット。スペインの伝統的なデザインにインスパイアされた新しいスタイルで、ベストセラーとなりました。

---

ハーバートのデザイン哲学と影響

ジョン・ハーバートは、一貫して高品質で高価な素材を使用し、少量生産による独自性を追求しました。

彼のデザインは主に目の肥えた顧客をターゲットにしており、特にスカンジナビア風のサイドボードやダイニングテーブルは普遍的な魅力を持ち、現在でもミッドセンチュリー家具市場で高い評価を受けています。

ヤンガーYOUNGERのサイドボードやダイニングテーブルは必ず仕入れています。
まだまだ、知名度が低いですが、モノホンって感じなんです。

1960年代後半には、チーク材家具の需要が飽和状態に達する中で、アフリカンウォールナットなどの新しい素材を取り入れることで、時代の変化に対応しました。
この戦略は成功を収め、トレドコレクションがその代表例です。
トレドコレクションは私の趣味ではないので、仕入れたことはありませんが、今後、機会があれば触ってみたいので、仕入れてみようと思います。

たぶん週刊「少年ブリビ」

店長の絵

週刊少年誌をすべて読んで、
それでもまだ時間がある。
そんなときにお読みください。


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