ネイサンNATHANに関するあれこれ
ネイサンのシリーズだよ!
1940年代
Compton Collection(コンプトンシリーズ)
伝統的なクラシック家具とは一線を画し、当時のイギリスで最先端のデザインを提案したシリーズです。
レトロな雰囲気を醸し出しながらも個性的なフォルムを持ち、現代で言うところのミッドセンチュリーデザインに分類されます。
ミッドセンチュリーデザイン取り入れるの早い!
さすが ネイサンNATHAN!
この時期、イギリスいえ、世界的にスカンジナビアデザイン(=北欧スタイル)が流行し始めており、ネイサンは伝統的な英国家具のスタイルを刷新し、新しいデザインへと挑戦していました。
1940年代から1950年代前半にかけて製造されたため、現在では非常に希少価値の高いシリーズです。
1954年
Tola Collection(トラーシリーズ)
1954年に発表されたこのシリーズは、ニューヨークの家具展覧会で高い評価を受け、ネイサンブランドを世界的に有名にしました。
黒い塗装とブラウンの杢目のコントラストが際立つデザインで、脚部に黒を配したスタイルが特徴です。
トーラはトーラ材です。
このデザインはジープラン(G-PLAN)のトーラ&ブラックシリーズ(BBシリーズ)に似ているため混同されがちですが、記録によればネイサンの方が先行していたようです。
ジープランG-PLANのトーラアンドブラックは1958年とされています。
ジープランG-PLAN、ネイサンNATHANをパクったということになります。
この辺の先んじているのがネイサンNATHANでセンスの高さを感じます。
かなりマニアックな方で、このネイサンNATHANのトーラシリーズを徐々に買われている方もおります。
1963年
Citadel Collection(シタデルシリーズ)
ネイサンが「スカンジナビアデザイン by ネイサン」を掲げ、本格的に北欧デザインを採用したシリーズは、極限まで装飾を省いたシンプルなスタイルであります。
取っ手部分も無駄を削ぎ落としたデザインです。
無駄をそぎ落とすと、かえって職人技が見えてくるということもあります。
見せたくない部分を装飾で誤魔化すみたいなことができなくなります。
その堅実で丁寧な作りからはイギリスの職人技が感じられ、家具としての完成度が非常に高い逸品となっています。
さすがネイサンNATHAN!
1960年代
Corinthian Collection(コリントンシリーズ)
直線的でスタイリッシュなデザインが特徴的で、脚部も装飾を抑えたシンプルな形状になっています。
しかし、取っ手部分にはさりげない工夫が施されており、彫り込まれたローズウッドがアクセントとして用いられています。
職人魂が取っ手に込められております。
本体部分のチーク材とのコントラストが絶妙で、玄人好みのデザインと言えるでしょう。
いいね!ネイサンNATHAN!
1960年代
Camelot Collection(キャメロットシリーズ)
当時のライフスタイルに合わせた「ザ・スカンジナビアデザイン」とも言えるシリーズですが、細部にはネイサンの技術力の高さが見て取れます。
手に馴染むよう丸みを帯びた削り出しの取っ手や、美しいチーク材の杢目は、「チーク材のスペシャリスト」としてのネイサンの名声を裏付けています。
こういった細部の作りこみ。
だれも分からないような小さな違い。
それを試行錯誤して積み重ねた経験値。
これがのちのサークルサイドボードにつながっていくのであります。
1960年代
サークルズサイドボード!
英国ヴィンテージサイドボードの銘品!
ネイサンのためにデザイナーのパトリック・リー(Patrick Lee)が手掛けたサークルズサイドボードは、独創的なデザインで近年人気が急上昇しています。
扉部分の円形モチーフが印象的で、ヴィンテージ家具の世界では「ネイサンと言えばこのサイドボード」とまで称されるほどです。
大胆で美しいデザインが際立つ一方、スクエアデザインを基調としたスクエアサイドボードも対照的な魅力を放っています。
さすが、ネイサンNATHAN!
1970年代
Classic Collection(チークコレクション)
ネイサンNATHANの代名詞とも言えるのがチークコレクションです。
このシリーズでは扉にクロスバンティング(十字様式)を採用しており、英国伝統のジャコビアン様式を取り入れたユニークなデザインが特徴です。
少し、北欧デザインからは離れる印象です。
この時期、多くの英国家具ブランドが、北欧スタイルからの脱却を試みています。
その中でも、他のブランドにはないネイサンNATHANらしい個性が光ります。
また、このシリーズは70種類以上のアイテムが展開されており、ユニット式家具として自由に組み合わせられる点も人気を集めました。
必要な分を必要な時に、少しずつ買い足していくライフスタイルです。
これは、ジープランG-PLANにも似たものがあります。
ジープランG-PLANのPLANとは計画的に買っていく、みたいなコンセプトも含まれていますので。
パクリ返しましたね。
この独自の商品展開が、他ブランドとの差別化を図る鍵となりました。
あっぱれ!ネイサンNATHAN!