メンテナンスのこと
清潔感
清潔感。
大切です。
ばっちいのは嫌いです。
しっかりと隅々までクリーニングを実施しております。
内面も磨く
見えない部分もしっかりクリーニングしております。
底板ももちろんです。
引出しがあれば、引出しをすべて出して、内部もクリーニングを実施しております。
人と同じで、見えない部分・内面が大切であります。
ぐらとがた
グラつきやガタツキ。
通称「ぐらとがた」。
「ぐらとがた」のチェック・修復、基本であります。
「ぐりとぐら」ぐらい、基本なのであります。
スムースさ
引出しの開閉。
エクステンションテーブルの開閉。
す~っ、と行きたいですね。
目指しているのは、ボーゲンではなく、パラレルです。
店長はスノボではなく、スキー派です。
残念ながら、私をスキーに連れってっての影響ではございません。
検品体制
① メンテナンス時
しっかりとメンテナンス職人が行います。
② メンテナンス後のチェック
お姑さんが埃をチェックするようにやります。
③ 写真を撮るとき
写真を撮ると、改めて気になることが出てくる。。
もう一回メンテナンスしよう!なんてこともある。
④ 発送をするとき
すべての商品、発送前チェック・メンテナンスをしております。
こんな感じで行っております。
①の時にはメンテナンスレポートを作成して、補修した内容をメモしています。
匂いのチェックも上記の流れ①~③にて、複数名で確認をしております。
ナチュラルヴィンテージ
今までのヴィンテージ家具のメンテナンスは傷や色褪せを「隠す」かでした。
そのため、スプレーによる塗装や濃い色のオイル・ワックスを使用します。
結果、必要以上にピッカピカ、テッカテカ、ツルツルに。
不自然。
せっかくの木目も薄れてしまう。
経年変化した表情がなくなります。
50年が台無し。
それってヴィンテージである必要あるの?
かといって、まったくメンテナンスしていないものもありますよね。。
それはアカン。
僕はそれ、欲しくない。
てか、ヴィンテージではない。僕の中では。
いかにそのままを残すか。
汚いわけではない。
ナチュラルなヴィンテージを目指しています。
保存と修復
修復をしながら元の風合いを保つこと。
目で見て、手作業=触感で全体を触るからこそわかる。
結果、時間がかかります。
残すということは、時間がかかる。
建築業界においても、スクラップアンドビルド的なものの方が、早くて安い。
傷を隠すためのサンダーはしない。
フォルムが崩れるし、50年の経年変化した表面が失われるから。
法隆寺の保存で、サンダーは使わないのと同じです。
表面にこそ、ヴィンテージの質感があり、50年の歴史が刻まれています。
塗装はスプレーで数分。
パット見きれいになるので、隠すのにはもってこいなのですが、質感が好きではないんです。
買いたくならないのです。。
だから売りたくないのです。。
オイルやワックスの手磨きはモノによっては何時間もかかる。
でもそれが経年変化したヴィンテージの魅力を保つために必要なこと。
保存に視点を置いたメンテナンスをしています。
良き年齢を重ねていくための下地が大事です。
保存と修復 50年後のために「今」を生きる
残すことを考えず、「今」だけを考える。
丁寧の先にいるもの、それはやはりあの人
誰もが達人書道家のような字は書けないけれども、「丁寧に」書くことはできる。
そんな気持ちでメンテナンスしています