アーコールERCOLに関するあれこれ
アーコールの椅子たちのお話
◆ゴールドスミスチェア(Gold smith Chair)
Ercolの人気チェアの中でも、堂々たる高い背もたれを持ち、まるで王者のような威厳が感じられる一脚が「ゴールドスミスチェア (Goldsmith Chair)」です。
この椅子は、その名前が示す通り、まるで「金細工師」を彷彿とさせる精巧さと美しさが特徴です。
1950年代に発表されて以来、実用性と装飾性のバランスが取れた美しいデザインで、アーコール社のチェアの中でも常に高い人気を誇ってきました。
華美すぎない程よい装飾と、Ercolらしい個性が光るデザインアレンジによって、多くのファンを惹きつけています。
ゴールドスミスの背もたれ上部のデザインはなんなんでしょうね?
ひげにも見えるし、雲にも見えるし。
で、ここのひげのさわり心地というか、手にフィットする感じが何とも言えません。
そこが好きです。
そして、ブラウンのゴールドスミスは、ここの塗料が剥げてます。
それが、ヴィンテージ感満載でよいんです。
多分、みんなも触ってるんだと思います。
◆クエーカーチェア(Quaker Chair)
伝統的なウィンザー・ボウバックチェアを現代的にリデザインしたもので、シャープなシルエットの背もたれが特徴的です。
アーコールの代表的な曲げ木の技術が生かされ、背もたれがキュッと曲がるデザインが印象的で、発売以来ロングセラーとして愛されています。
絵になります。
シュッとしてます。
座ると、背中を包み込んでくれます。
それが良いんです。
◆フープバックチェア (Hoop back Chair)
同ブランドを象徴するアイコニックな存在で、最もオーソドックスなスタイルとして愛されています。
このシリーズにはさまざまなバージョンがあり、背もたれのスピンドルの本数も4本、5本、6本と異なる種類が揃っており、コレクター心をくすぐる豊富なバリエーションが魅力です。
オーソドックスがゆえに、一脚置いておきたい存在です。
安定の一脚です。
あったら、とりあえず仕入れている椅子であります。
◆スタッキングチェア(Staking Chair)
英国の学校で長年愛用されてきた、積み重ね可能な実用的なデザインが特徴です。
厳しい基準試験に合格した強さと軽さに加え、垂直に美しく積み重ねられる構造で、異なる座面の高さがラインナップされています。
座面高さは生徒の身長に合わせて使い分けられ、トップレール背面のドットの色(ホワイト、イエロー、レッド、ブルー、グリーン)でサイズを見分けることができます。
スタッキングしたくなる。
他のアーコールとは違い、実用的です。
商売的には学校というのは、戦後一つのターゲットだったのでしょうね。
しかし、アーコールの椅子で勉強するとは、贅沢ですね。。
学生が残した落書きなんかがあると、テンションが上がります。
◆スティックバックチェア(Stick back Chair)
英国の伝統的なウィンザーチェアであるコムバックチェア(櫛形バックチェア)をアレンジしたデザインで、背もたれの3本のスポークが特徴です。
別名ナンバー391。
1970年代には「キッチンチェア」とも呼ばれ、シンプルで美しいフォルムから、ダイニングやデスク、ベッドルームなど幅広いシーンで愛用されました。
エルム材の座面は座り心地が良く、リーズナブルな価格も人気の理由でしたが、すでに生産が終了しており、中古市場でも見かける機会が減っています。
また、背もたれが高い「トールバック」タイプも存在します。
意外とこれ探している人多いんです。
背もたれの縦棒が、座面ではなく、その下にまで伸びています。
しかし、ダイニング、デスクと使われているのに、キッチンチェアと呼ばれていたなんて。
キッチンで使うには少し低い気もしますね。
◆クロスバックチェア(Cross back Chair)
背もたれにアルファベットの「X」が4つ重なる独特のデザインが特徴で、後ろ姿が非常に魅力的です。背もたれのデザインは、庭のラティスフェンスをイメージしており、しなやかな組み合わせが印象的です。8本のスポークが座板に差し込まれていますが、それぞれの角度や深さが異なっており、高度な技術を要する職人の手仕事が光る一脚です。
エックスバックともいう。
座面下も2つエックスになっている。
XXXXXX。
そんなに掛け算したら、無限大になりますね。
ヴィンテージ家具屋としては、クリーニングが大変です。
この中では、仕入れ値が一番高いかな。
◆スモーカーズチェア(Smokers Chair)
上質なリラックス空間を演出するために設計された、クラシカルで希少価値の高いチェアです。
高い背もたれと深い座り心地が特徴で、長時間ゆったりと座ってリラックスできるよう工夫されています。
天然の木材を使用し、熟練職人による細やかな仕上げが施されており、美しい木目とシンプルなデザインが魅力です。
どんな空間にもなじみやすく、上品で温かみのある雰囲気を演出します。
名前がかっこいい。
形もかっこいい。
スコッチウイスキーにシガーって感じでしょうか。
◆ロッキングチェア (Rocking Chair)
リラックス感とデザイン性を兼ね備えたアイテムで、さまざまなシリーズが展開されています。
やさしい揺れ心地が特徴で、椅子に座るだけで心地よいリズムを感じながら、くつろぎのひとときを楽しむことができます。
天然木材を用いたフレームは、アーコールならではの美しい木目と繊細な曲線が魅力で、どんなインテリアにも上品に調和します。
日本では特に流通が少ないモデルもあり、その希少性からコレクターや愛好家にとっても価値ある一品です。
ゆらゆらしたいですね。
英国産ウールのチェック柄のブランケットでもかけて。
暖炉の脇で。
ゆらゆら。
したいですね。
メガネは鼻にのせる小さいやつ。
暖炉の火で読書する。
ゆらゆら。
したいですね。
◆シスルバックチェア (Thistle back Chair)
背もたれのデザインがアザミ(Thistle)の形に似ていることから「シスルバック」と呼ばれています。
英国伝統のウィンザーチェアの一種で、背面にスコットランドの国花であるアザミ(シスル)の透かし彫りが施されたデザインが特徴です。
本来、このデザインはプリンス・オブ・ウェールズの3枚の羽根の紋章をモチーフにしており、英国では「Prince of Wales Dining Chair」として知られています。しかし、日本ではアザミの花をモチーフにしたとするエピソードが広まり、シスルバックとして親しまれるようになりました。このチェアはホイールバックチェアのデザインをシスルにアレンジしたもので、クラシックでありながら華やかな装飾が魅力です。
プリンスです。
◆スワンバックチェア (Swan back Chair)
スワンバックチェアは、クエーカーチェアをベースにウィンザーチェアの「ホイールバック」を白鳥の透かし彫りでデザインした優雅なチェアです。背もたれは白鳥の首のようにスリムで美しい曲線を描き、シンプルなエルコールチェアにエレガントさを加えています。クエーカーチェア同様、快適な座り心地と安定感があり、ダイニングやリビングでアクセントチェアとして人気です。
整理してたら、仕入れてなかったみたい。
ヴィンテージがメインなので。
あったら、ここの写真のために買っておきます。
以上!