こっちのヴィンテージ
こっちのヴィンテージ①
ヴィンテージらしい質感のヴィンテージが好きです。
20代の時、見ていたヴィンテージ家具。
きたない。。におう??何もメンテナンスしていない???
良いけど、めちゃ高い¥¥¥。。。
塗装されちゃっている。。。
ちょうどいい感じが、ないなぁと。
当店のヴィンテージ家具は清潔感とヴィンテージらしい質感の両立を目指しています。
キレイでナチュラルなヴィンテージです。
そのために、
隅々までクリーニングをしています。
ヴィンテージらしい質感を得るために、
極力電動工具は使わずに、オリジナルの状態を保つために、手仕事によるメンテナンスにこだわっております。
目で見て、手で触り、匂いを嗅ぎ、開閉音も確認し、味は確認しませんがヴィンテージのアジは確認します。
そんな五感を使って、一品一品の雰囲気を確認しながら、メンテナンスをしています。

↑このままだと、きたないかなぁと。嫌いではないですけどね。

↑あっちのヴィンテージ
細かい傷を隠すために、電動工具を使って削る。
経年変化は表面で起こりますので、それが失われます。
削ることでフォルムが、オリジナルとは異なることになります。
新たに塗装をすることで、キズは隠しやすいですが、質感がなくなる。
プシュ~っとする塗装は簡単なのですけれども。

↑こっちのヴィンテージ
偶然にできたキズやアタリの積み重ね。
それがオイル仕上げによる木材の質感、経年変化と合わさり、ヴィンテージの質感となっているのかなと。
このヴィンテージ感=こっちのヴィンテージ、が好きであります。
色々あってよくて、合わせもミックスでもよくて、あっちでも、こっちでも、そっちでも、どっちでも、よいかなぁと思うのですが、私はこっちが好きなのであります。
当店は「こっちのヴィンテージ」をやっていきます。
他のお店と写真を見比べて頂ければ、分かるかと思います。

ワーゲンバス、免許取りたての時に無性に欲しかったのを覚えています。
あの雰囲気はいまでも好きです。
最初は血が出るくらいにきつきつで、履きこむことで自分の足型に馴染み、磨くことでエイジングされていく英国製の革靴。
履きこまれたデニムの色落ち。
ヒゲにハチノス。財布の跡にポケットが色落ちしたり。
中学生の時、デニムを履いて風呂に入り、軽石でこすって失敗しました。。
急いではいけませんね。。
機能面でいえば、二眼レフカメラ。
構造は単純であり、アナログであり、結果長持ちする。
長く使うことで独特の雰囲気を醸し出すし、上から覗くってのがまた良い。
デザイン面でいえば、変わらないコカ・コーラの瓶。
レトロな雰囲気もあるけれども、逆に新しく感じるときもある。
このようなモノたちも、こっちのヴィンテージに近いかなぁと。
こっちのヴィンテージ②
上段:あっちのヴィンテージ
下段:こっちのヴィンテージ
あっちのヴィンテージ家具は、傷や色褪せを「隠す」。
結果、スプレーによる塗装となります。ちょっとテカテカしすぎ?
当店は、厚化粧はしないし、隠さない。良き年齢を積み重ねてきたヴィンテージ感をいかに残すか。
キレイでナチュラルなヴィンテージを追求しています。
何百年と続く、京都の石庭のような静けさ。
何百年と続く、お寺の雰囲気。
時が経たものが放つ、独特の空気感。
それらが好きであります。
こっちのヴィンテージ③
キレイでナチュラルなヴィンテージのため、手仕事によるメンテナンス・オイル仕上げにこだわっております。
中までキレイに。
ぐらつきはもちろんナシ。
開閉もスムースに。
匂いのチェックも怠りません。
当たり前のことを当たり前に、徹底的にやる。
こっちのヴィンテージ④
そんなナチュラルを伝えるために、自然光による写真にこだわってもいます。
撮影用ライト。
キレイに写ります。それっぽく。
でも、なんか苦手であります。
見せるためのライトで、必要以上に写る感じ?
芸能人の顔が不自然にライティングされている感じににているかなと。
細かい傷も飛んで写せるけれども。
なんか違うのであります。
キズやアタリは隠さず、写真に納めております。
それがヴィンテージの良さでもありますし。
だから自然光で撮影しております。
自宅やお店で、家具をライティングはしないと思いますし。
気になる場合には、現物確認もできますので、ご連絡ください。

Ageing Vintage 経年変化
経年変化する。
アジが出る。
それが、ヴィンテージの良さ、楽しさ。
あるいはヴィンテージがヴィンテージ足る理由。
経年変化はなるべく残したい。
そして、使い込むほどに、その人だけのヴィンテージ家具になる。
偶然についてしまったキズもまた良し。
輪じみもいいじゃないですか。
それが想い出になり、あなただけのヴィンテージなる。
One Vintage, Your Vintage.
Growing Up Vintage 育てるヴィンテージ
そんなことを日々考えています。
住宅の壁紙はヴィンテージにはなり得ない。
英国製の革靴は、メンテナンスすることで、自分の足型になじみ、育ちます。
手間がかかる、手間をかける。
住宅の壁紙はヴィンテージにはなり得ない。
劣化をしていくから。
昔の障子はヴィンテージになり得る。
手間はかかりますが、育てていくことが可能です。
英国製の革靴は、メンテナンスすることで、自分の足型になじみ、育ちます。
デニムは履きこむことで、アジがでます。
手間がかかる、手間をかける。
メンテナンスできることはヴィンテージになり得る大事な要素と考えています。
メンテナンスで分からないことがあれば、お気軽にお問合せください。